(元素記号: Ni )
ニッケルは他の多くの金属元素と同じく、人体にとってもっぱら有害なのですが、鉄の吸収を助けたり、核酸を安定させたり、尿素を分解する酵素の成分であったりと、意外と活躍している微量元素です。
他にも様々な代謝に関与したりホルモン分泌にも関係がありそうだと考えられています。
食品ではダイズやインゲンマメなどに含まれています。
とりすぎや不足を心配する必要はありません。
(元素記号: Ni )
ニッケルは他の多くの金属元素と同じく、人体にとってもっぱら有害なのですが、鉄の吸収を助けたり、核酸を安定させたり、尿素を分解する酵素の成分であったりと、意外と活躍している微量元素です。
他にも様々な代謝に関与したりホルモン分泌にも関係がありそうだと考えられています。
食品ではダイズやインゲンマメなどに含まれています。
とりすぎや不足を心配する必要はありません。
(元素記号: F )
飲料水や動物の骨などから自然に摂取されている微量ミネラルです。海藻や緑茶などにも多く、普通の食生活で不足はしないものです。
歯や骨の表面にフッ化カルシウムとして存在し、虫歯の予防や骨を丈夫にするといわれるフッ素ですが、重い過剰症も知られています。歯が茶色くなるフッ素症や骨硬化症、糖質・脂質の代謝障害などです。
適量は大人で3.0~4.0mg、上限量は10mgだとされます。歯磨き程度は問題なさそうですが、サプリメントなどので過剰摂取には気をつけたほうがいいでしょう。
(元素記号: Si )
珪素は半導体部品など工業用に重宝されていますが、人体内でも骨の形成に必要な元素で、血管・気管・腱・皮膚などの結合組織に多く含まれ、コラーゲン等を丈夫にしています。
不足すれば、爪が割れ、髪が抜けやすくなり、皮膚がたるむなどの症状が出るといわれます。
ケイ素濃度は加齢とともに低下していきますが、サプリメントなどでケイ素のみを補給してもほとんど意味がありません。
食品では全粒穀物や豆類に多く、ジャガイモなど野菜にも含まれます。食物繊維が多いほど摂取量が増えます。
(元素記号: S )
硫黄化合物は、体に必要な栄養素であるビタミンB1とビオチン、アミノ酸のメチオニンやシステインの構成成分になっています。
意識して摂取する必要のないミネラルです。
(元素記号: Cl )
塩素は猛毒であり、ヒトにとっても有害でしかなく、消毒や殺菌洗浄などの用途に使われている場合も細心の注意が必要なものでありながら、極めて微量ですが体内に存在しており、体液の一部として浸透圧調整などの役目をしています。
意識して摂取する必要のないミネラルです。
(元素記号: Co )
コバルトは、塩素と同じく人体に対して猛毒なものです。どうして必須ミネラルに入っているかと言いますと(日本では含めていません)、ビタミンB12の成分の一部だからです。
当たり前ですが、意識して摂取する必要のないミネラルです。
クロム
(元素記号: Cr )
クロムは脂質や糖質の代謝に役立つミネラルです。インスリンの作用を補助し糖尿病予防に一役かっているほか、血流の正常化にも関与して動脈硬化の予防にもなります。
糖尿病予防
血中コレステロールや中性脂肪の抑制
30~50μg
通常の食事で不足することありませんが、不足した場合は糖尿病のリスクが増えます。
クロムは体内に吸収されにくいミネラルでもあり、食事から取りすぎる心配はありません。
エビ、サザエ、アワビ、アサリ、カキ、サバ、ウナギ、ノリ、ヒジキなどの海産物、レバー、卵、乳製品、種実、豆類、穀類など幅広い食品に含まれます。
※精製した穀類はクロムの大半が失われます
※精製砂糖にはクロムを排出してしまう作用があります